企画意図・町長挨拶

尾崎翠生誕120年記念
「尾崎翠と、追憶の美し国へ」

尾崎翠尾崎翠(おさき・みどり、1896-1971)

写真提供=公益財団法人日本近代文学館
『文章倶楽部』大正9年2月号(5巻2号)掲載
口絵写真「最近の女流作家」から

*主催 : 岩美町
*開催日 : 2016年10月1日(土)~2日(日)
*開催場所 : 鳥取県岩美町
*会場 : 岩美町立中央公民館、岩美町立渚交流館

2001年から鳥取市でスタートした「尾崎翠フォーラム in 鳥取」が、昨年の第15回で閉幕しました。

今年は、尾崎翠が1896年に生まれて、120年にあたります。この記念すべき年に、翠が生まれ、17歳から20歳の3年間、代用教員として仕事しながら初期作品を書いた岩美町で、翠を偲び、翠作品を愛する人々が集うことには、大きな意味があると思われます。

今回は、「尾崎翠・追憶ツアー」として、全国からの参加者を募集します。10月1日に鳥取空港およびJR鳥取駅集合で、翌2日に同地で解散の、1泊2日のツアーです。

なお、「尾崎翠フォーラム」15年の成果は、『尾崎翠を読む』全3巻(今井出版刊)として結実しました。
 


岩美町長 榎本武利ごあいさつ

思い起こせば平成10年まで遡ります。浜野佐知監督が岩美町出身の小説家「尾崎翠」の小説を映画化したいと本町にお出でくださいました。私も尾崎翠についてはお名前を知っているくらいの知識でした。まして、浜野監督がどのような方でどうして尾崎翠の映画をつくりたいのか心配でした。が、監督のお話をお聞きしその熱意は本物だと思い、町として映画の支援を決めさせていただきました。
監督、スタッフの苦労の末、完成された映画「第七官界彷徨~尾崎翠を探して」の岩美町上映で多くの町民が尾崎翠という小説家のことを知ることができました。小説の中には岩美町の描写場面もたくさん出てきます。
本町におきましては、町民の文化・芸術に触れる機会をつくりたい、心を豊かにしたいとの思いで取り組んでいるところであります。
このたび、尾崎翠生誕120年を記念して、「尾崎翠と、追憶の美し国へ」を浜野佐知監督のお力添えをいただき開催する運びとなりました。
ユネスコ世界ジオパークに認定されている浦富海岸や奇習ゆかむりが残る岩井温泉にお出かけいただき、癒しの時間を過ごせていただければ幸いでございます。
みなさまのお越しを心よりお待ちしています。

岩美町長 榎本武利


 
※ヘッダ画像
山陰海岸国立公園(浦富海岸)
写真提供=鳥取県撮れたて写真館